今の子供はプラモデルなんて滅多に作らないでしょうが、昔は男児たるものプラモのひとつも作れずしてどうするかとお叱りを受ける時代……。我々はガンプラが誕生する前からせっせと軍艦や戦車のプラモを小遣いで買っていたのです。軍艦の名前を覚えるのもだいたいプラモから。もち、大和や武蔵などは人気が高いです。
バルバス・バウまで再現したシリーズはかっこいいけど遊びづらいので、基本的にはウォーターラインシリーズってのを買っていました。ウォーターラインシリーズというのは、喫水線の辺りでちょんぎった形のものです。このシリーズならこたつの上で艦隊戦が出来るわけです。

こちらがバルバス・バウまで再現した大和

こちらがウォータラインシリーズの大和
段々とプラモ作りが上達してくると次は戦車などが作りたくなります。戦艦は基本的にはパチパチと嵌めていけばいいわけですが、戦車は転輪や履帯周りが面倒だったり、砲塔周りの処理が大変だったりするんですな。で、段々と戦車作りも上手になって来るとこういうジオラマ作りなどがやりたくなります。

ま、子供のすることなので大したものはできませんけど、ジオラマには兵隊が欠かせないんですな。兵隊のフィギアなどはタミヤが秀逸です。実はこの兵隊フィギア、最初に開発された時にはなんだか動きが止まっているように見えてあんまり芳しくない感じだったそうで……。
そのフィギアを見た漫画家さんだったか映画監督さんだったかが、あとコンマ何秒前の動作で造形を切り取ってみたらどうかと助言してくれたそうなのです。それで出来上がったのが今にも動き出しそうな躍動感溢れるフィギア。さすが日本人の変態ぶりには脱帽です。

こうしてジオラマを拵えて遠目にそのジオラマを眺めながらまるで自分がその現場にいるような妄想に耽るのが小学生男子のインドアで過ごし方でありました。

田宮模型の田宮俊作さんが書かれた「田宮模型の仕事」という文庫があるのですが、これはとてもおもしろい本でした。敗戦からいかにして会社を復活させてプラモデルの会社として成長させていったかということが興味深く書かれています。
ソ連の戦車のプラモデルを作ろうと思い立ったがソ連の戦車なんてどこにも置いてない。今みたいにネットもない時代ですからね。するとイスラエルがソ連の戦車を鹵獲したという情報が田宮さんの耳に入る。すると速攻イスラエルに飛ぶとか。
ポルシェ911のプラモデルを作るためにポルシェ911を実車で買い、それをバラバラに分解してしまってデータを収集するとか。その後は、「どーすんだよ、これって感じで草ァ!」みたいな。
そんな逸話がたくさん書かれています。さらりと読めるのでどぞ。














