ある家に吉祥天が訪ねてきたそうでして。
 こんな感じ。

 ks



 主人も大喜びで吉祥天をお迎えして、
 どうぞどうぞと家に招き入れました。
 吉祥天が訪れる家は至福がもたらされるので
 誰しも大喜びでお迎えします。


 ところが、その吉祥天のうしろに
 どうにも薄汚い女がいると……。


 kka



 主人が「娘、早よ、往ね」と追い払おうとしたところ、
 吉祥天が「それは私の妹の黒闇天です」と言って主人を留めるわけです。


 主人は「黒闇天は不幸の神じゃないですか。とんでもない!」と
 やはり、黒闇天を追い払おうとします。


 それを見ていた吉祥天は、
 悲しげに「私たちは二人でひとり
 黒闇天を迎えられないのであれば私もお邪魔しません」
 そう言って帰ってしまいました。


 ってことで、幸せと不幸は常に一緒にあるという、
 仏教のお話でした。


 禍福はあざなえる縄の如しというわけです。
 ちゃんちゃん