久々に韓非子の話題なのですが、つべで面白い動画があったのでご紹介しておきます。
そこで、バカを動かすには酒、金、異性(ハニトラ)、地位という他の方法があるわけですなw
そこで、バカを動かすには酒、金、異性(ハニトラ)、地位という他の方法があるわけですなw
時間軸を通じて様々な出来事や歴史的なエピソードを綴る

昔昔、魏という国の恵王が卜皮という臣下にこう訊ねた。
「おい、卜皮、ちょっと訊ねたいことがあるのだが良いか……」
「これは恵王様、いったいなんでございましょう」
「お主のことだからワシの巷での評判なども耳に届いているだろう?」
「ええ、まあ、ひと通りは……」卜皮はやや遠慮がちに恵王の質問に答えた。
目を輝かせた恵王は「ちょっとでいいから、その……なんというか……ワシの評判を知りたいのだが」と重ねて訊ねると卜皮は、
「王はとても慈悲深く恵み深い方だと評判でございます」と微笑んだ。
内心どんなダメ出しを受けるかとドキドキしていた恵王は卜皮の言葉を聞いてほっと胸をなでおろし、喜色満面といった感じでさらに言葉を継ぐ。
「マジで? それならその結果、ワシの治世にどんな影響が現れてくるとお主は考えておる?」
「それはもう、亡国までまっしぐらって感じではないでしょうか」
「ちょ……亡国? 慈悲深く恵み深いのはいいことじゃないか。なぜそれが亡国へまっしぐらなのだ?」と目をひんむいた恵王が卜皮を睨みつけると、卜皮はさらに爽やかな笑顔で
「それは簡単なことでございます。もともと慈悲深い人は情に流される一面を持っています。また恵み深い人はあれこれと他者に施しをくれてやるのを好む一面を持っています。それはダメだというわけではなくて、人とはそういうものなのです」
「だからなんだ?」
「よくお考え下さい。つまり慈悲深いことのデメリットは過失があっても罰することを躊躇うということでもありますし、恵み深いことのデメリットは大した功績もない者達にホイホイと褒美をくれてやるということでもあります。つまり、信賞必罰が甘くなるということなわけです」
「う……まあ、そうかも知れないが……」
「であれば、どこかの国を観てもよくお分かりではありませんか。事故や問題を起こしても責任は問われず、国に民を裏切るような行為をしている連中の方が、むしろ高額な報酬を得ているような状況は尋常な姿ではないはずです」
「うむ、たしかに……」
「ミスやエラーは誰でもしますが、そのミスやエラーがあっても叱責もされず過失も咎められず放ったらかし、功績など何もないにも関わらず、いやそれどころか国家や国民に大きな不利益をもたらしているにも関わらず、こうした者どもに恩賞や勲章など位記勲階を与えて褒め称え、その上に高禄まで与えるわけですから全くもって意味不明でございます」
「ぬう……」
「もしそんな馬糞のような国があるとすれば、それはもはや亡国へまっしぐらと申し上げても過言ではございません」
「いやいや、卜皮……みなまで申すな。もうわかった……。ワシもこれからはしっかりと信賞必罰に徹することにする」
「さすがは恵王様でございます。それがよろしかろうと存じます」